だって好きなんだもん「第10回・W杯が始まった。憂鬱も始まった・・・」
ついに開幕してしまいましたワールドカップ。日韓共催ということで、サッカーを愛する人は勿論、それほど関心の無い人も何となく盛り上がっている感がある。私はと言えば「熱烈なファン」では無いのだが、サッカーにはソコソコ興味がある部類だ。
今回の日本代表には是非グループリーグを突破し決勝に進んで頂きたい。開催国としての意地を見せてくれ!と強く強く願う。しかし、W杯が始まったことで私の憂鬱も始まった。それは・・・我が家族の、耳をツンザクような狂気的な応援が私の神経を逆撫でし、激しいイライラ感を起こさせるのだ。今この時もかなりの我慢を強いられている。現在行われている試合はスペイン対スロベニアなのだが、何かある度に
「キャーっっっ!」
「ウギャーっっっ!」
「ヒエーっっっ!」
「ヤバイヤバイヤバイーーー!」
などと姉と母が大絶叫し私の耳の鼓膜がビビビーンと鳴る。
もう、本当に我が家の二人には閉口してしまう。とにかく声がデカイし他人の迷惑なんて省みない。自分さえ良ければいい。自分の世界に入ってしまうと他人の忠告などに傾ける耳は無い。そしてさらに最悪なのは、サッカー好きの姉に影響されて自分もサッカー好きになったつもりでいる母だ。母は殆どルールを把握していない。なのに、怒る。叫ぶ。罵る。
彼女の手に掛かったら、日本代表は能無しの集まりだ。ルールもポジションも解っていないくせに、よくもまぁあれだけ生意気なクチがたたけるもんだと感心してしまう。前回のフランス大会の時も、日本代表に対し激しく怒り、監督の采配にまで文句をつけるので、「そんなに文句言うなら今すぐフランス行ってこいよ!日本でガタガタ言ってたって聞こえねーよ! 今すぐフランスに行って自分が監督やってこいよ!!」とブッチ切れた私は何度叫んだことか・・・。
そしてヤクルトファンでもある母は野球を見ている時も罵倒&大絶叫なので、私が「もう、うるさい!野球のこと詳しく解ってないクセにバカヤローとかヘタクソとか言うな!」と文句を言うと、「アタシャこれでストレス発散してんのよ、アンタに文句言われる筋合いなんて無いのよっ!」と逆切れする始末。
会社から疲れて帰ってきて、我が家で寛ぎたい私にとっては大迷惑な話だ。なぜ、束の間のリラックスタイムに母のストレス発散をじっと黙って我慢しなくてはいけないのか?更に文句を言った日には、「そんなに嫌なら家を出て行けば良いでしょ!」だんだん話がずれてきたが、とにかく母の傍若無人な振る舞いには困り果てている。母は趣味でコーラスグループに所属しているのだが、私や姉が帰宅し疲れてリビングのソファでウタタ寝しているのに、そんなこと全くお構い無しで歌い出す。夜中の1時であっても、トイレやお風呂でも歌い出す。お願いだから私たちの留守に練習して頂きたい。専業主婦なんだから昼間に思う存分練習できるはずなのに、まるで嫌がらせのように歌い出すのだ。
そこでまた文句を言おうもんなら「アタシのストレス発散なのよ、アンタに文句言われる筋合いは無い。嫌なら一人暮らしすれば良いでしょ!」と例の逆切れ的発言。なんと言うか、かなり理論的に間違っていると思うんですが、どう思います?
ああ、もうとにかく。ワールドカップは楽しみであったけど、家族の騒音を考えると遠い遠い国へ飛んで行きたくなる。泡になって消えて無くなりたい。彼女たちと一緒に観戦したくない。一人きりで一人静かにそして熱く観戦したい。一人暮らしの人が羨ましい・・・。4日のベルギー戦は開始時間が早いため、会社のテレビで観戦できるのでラッキーだ。それ以外の試合はどうにかして別の場所を確保しないと・・・、とバカバカしいけど真剣に悩む今日この頃の私なのです。