江戸の京むすめ「第22回 父娘の下町ぶらり旅」

京都から父が来ました。
2週間前にも来たのにまた来ました。

前回は仙台でパーティーがあるとかで、その帰りに・・今回は出張のついでに・・

母の仕事が休みの時は2人で来ることもあるのですが、多くは父が一人で訪ねて来ます。そして来る度にお掃除とお洗濯に追われています。え?私?ここぞとばかりにゴロゴロ・・ダラダラ・・(笑)。←ハイ、親不孝。

いつもは1日2日の滞在なので家事だけで終わってしまうのですが、今回は5日あるので、何処かへ出掛けようと言う話になりました。

『どっかいこっかぁ』と言い出したのは父。
『どこ行くぅぅ?』と言いながらネットを開いたのは私。

何気なく辿り着いたのが“まいぷれ”のサイト。しかも何故か自分のエッセイ。(ナルシストか!?)京むすめの第一回を開いて閃きました。『あ!柴又行ってみよっか!!』

父も私もB型です。B型の利点は取り掛かったら早いことです。行き先が決まり、私が路線を検索している間に父は戸締り、電化製品の電源オフ。PCを閉じる頃には玄関で待っていました。

行徳駅前からバスで本八幡、歩いて歩いて京成に乗り換えて高砂。ホームを渡って今度は金町線・・家から30分くらいだったでしょうか。着きました!葛飾柴又!!

taishakuten

小さい頃、父に連れて行ってもらう映画と言えば『寅さん』か『ジャッキーチェン』でした。テレビで寅さんの映画が放映されると家族みんな(3人)で釘付けでした。例のテーマが流れると父が決まって『ワタクシ生まれも育ちも・・』と台詞を言います。しかもモノマネが何となく似ているので腹が立ちます(笑)。

その映画の中にあった景色が私の目の前にあるんです。

あ!この道!!!
あ!このお店!!!

あれ?『とらや』って・・こんな・・・

キョロキョロと観光客ぶりを撒き散らしながら進んで行くと・・あ!佐藤蛾次郎のお寺やああ!!!←ハイ、間違い。

中に入ると奥から『じーがーとくぶつらい・・』聞きなれた日蓮宗のお経が聞こえて来ました。

日蓮宗新聞?の一面を飾るお月様の写真が綺麗だからと一部頂き、廊下の彫刻に『新宿』の文字を見つけて『行徳の新宿か、新宿の新宿か』と議論しながら見学。そろそろ出ようかと言う時、ロウソクを3本立てて手を合わせている父に『何で3本?』と聞いたら『家族3人分』と答えたまでは良かったのですが、よーく見てみると私の分らしいロウソク、傾いてるやんかっ!

そんなこんなで再度下駄箱の所へ行くと私たち父娘の靴だけ無造作に脱がれていました。(むっちゃお行儀悪いです。お母さんに怒られます。)

矢切の渡しで細川たかしさんの歌を唄い、小腹が減ったと『とらや』で草団子。あれ?お父さん、今日って何日やっけ?10日・・『寅さんの日』と書かれた提灯の意味がようやく分かった所で、次は寅さん記念館です。

『あちこち触って下さい』と言うスタッフの方の指示通り、画面に触れる、ボタンを押す、など動作が求められる参加型の施設で、私たちが気に入ったのは寅さんの名場面を見られるコーナーでした。“寅さんのギャグ”“寅さんと女優”“寅さんの登場シーン”など色んなカテゴリーに分類された名場面が見られると言う画期的なマシーン。

約1時間はそのテレビの前に座っていたと思います。他にも寅さんクイズや寅さんとの記念撮影(撮りました!)・・建物自体は大きくないのですが、中身は濃厚です。

最後は商店街に戻ってうなぎを食べ、お土産のうちわを買って、帰路に着きました。

『何か寅さん観たくなったなぁ』
『お父さん最後のヤツ未だ観てないんだ』
『んじゃ借りて帰ろ』
柴又で寅さんマジックにかかってしまったようです。

レンタルショップで借りてきた寅さんは、前より身近に感じました。
あ!この道!!!
あ!このお店!!!
あれ?この犬・・・

画面に映っていたのはさっき私が撫でたシベリアンハスキーでした。わわわわ、あの犬、銀幕スターやったんや・・。←ちょっと間違い。

一日を寅さん一色で過ごした父は歩き疲れたのか早朝からの家事に疲れたのか、夕食後、歯磨きもせずにぐっすりと眠り込んでしまいました。

お父さんっ!テレビ聞こえへんから静かに寝てよっ!ん?・・・ぐがー。

こうして父娘の夜は更けて行くのでした。

―お詫び―
脱ぎ捨てた靴、『寅さんの日』と書かれた黄色い提灯、シベリアンハスキー。それぞれ写真があったのですが、お馬鹿な私はデータを消してしまいました(泣)。イメージが湧き難いと言う方は現地にてお確かめ下さい。因みに10日は寅さんの日で、1000円以上お買い上げで抽選が出来ます!

ナミ

ナミ

東男の父と京女の母の元、途中まではお嬢様教育を施されたお転婆ワガママ一人っ娘。京都生まれの京都育ち、27歳。自称レストランサービスコーディネーター(自分で作った職業名)。 仕事=趣味の生き方が災いしてか、度重なる縁談にも縁がなく独身。イギリスではパブでライブを、フランスでは1つ星レストランで異次元な体験を・・そして帰国後に麻布十番から葛飾を経由して現在は江戸川のほとりで暮らしています。さてさて、ここでも素敵な出来事が目白押しの予感・・・。

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