江戸の京むすめ「第20回 花火シーズン到来!」

カンカン照りの太陽の下、私が最も嫌うのが“紫外線”です。

昔は真っ黒になって海や山や野原や田んぼ(めっきり少なくなりました・・)を駆け回っていた私ですが、いつの間にやら『肌が負ける』と言うアレルギーを示すようになり、外出するとなれば赤ちゃん用の日焼け止め(効果の強いモノは負けます)にツバの広い帽子と日傘を併用する羽目になってしまいました。

なので、私にとって5月以降のお昼間はかなりの大敵!代わってのびのびと外の空気を吸えるのは、やはり・・夜、です。

そんな夏の夜に代表されるイベント。それが“花火”ですよね。7月に入ってから、雑誌やネットの花火情報をチェックしていた私にとって、7月27日はとても待ち遠しい日でした。

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“葛飾納涼花火大会”

市川育ちの彼に連れられたのは“コクフダイ”だと思っていた“国府台”。(どうやったらコウノダイと読めるのか、私には理解出来ません。)

道が混雑するかも?土手に人並みが押し寄せてるかも?なあんて心配は無用だったようで、18時40分の到着時でもポツン・・ポツン・・とまばらに人影がちらつく程度でした。

『大丈夫そうやから、軽く腹ごしらえでも行く?』と、先ずは近くのファーストフード店へ。
・・・ん?

途中に何やら素敵なお店を発見!!!一度は通り過ぎながら、惹き付けられるように足を踏み入れたのは“たこやき屋さん”でした。

お店に入った瞬間に『いらっしゃいませ~』と笑顔で歓迎され、待ち時間にあれやこれやとお話させてもらっていると・・『あれ、お嬢さんは京都でしょ?』むむ・・図星・・。何でもお店のルーツが東大阪におありだそうで、おじさまは大阪弁と京言葉の違いをご存知みたいでした。『ウチはね、味付けも向こう風なんだよ。』そうおっしゃったソースは所謂ソースではなく、だし醤油。ソースとだし醤油とを半分半分で分けて頂くことも可能らしいです。おネギがこんもり乗せられた大振りのたこ焼きは、その容姿だけで食欲をそそる一品!素敵!

また、私をより釘付けにしたのはおじさまとおばさまから滲み出る親近感。

店内にいた高校生風の男の子たちや途中予約の注文品を受け取りに来たこちらも高校生の女の子たちに至っては、常連さんなのでしょうか、おばさまがバイトや気になる異性の事などをご存知の様子で、お仕事の合間を縫っては『今日はバイトないの?』『この間○○君来たよ?』と話し掛けていらっしゃいました。

私が小さかった頃、お駄賃を握って通っていたお菓子屋さんのおばちゃんもこんな感じでした。『ナミちゃんは頭がいいねぇ』と褒められるのが嬉しくて、いつもお駄賃の範囲いっぱいいっぱいで(500円があれば490円まで)買い物をしては茶色くて薄い紙袋(コレも最近めっきり見ませんねぇ・・)を抱えて帰ったものです。お遣いで行った八百屋さんやお肉屋さん、お酒屋さん。どこのおじちゃんやおばちゃんも『幼稚園はどう?』『学校はどう?』家族の話、友達の話、お稽古事の話、学校行事の話、宿題の話、町歴史のプチ知識などなど・・色々なお話をしました。

今ってどうなんでしょう?

『魚屋さんにも八百屋さんにも行った事がない』と言っていた年下の友達も然り、買い物はスーパーかコンビニ、若しくはインターネット。会話せずとも欲しいものが手に入る時代になっている気がします。

青戸の和菓子屋さん、浦安のスーパーで出会った厚焼き玉子屋さん、縁日のおじさま・・これまで私が紹介して来たお店の多くは、野山や田んぼや茶色い紙袋と同じく、最近減少傾向にある“会話”が流通しているお店です。そしてこのたこ焼き屋さんも、お店自体が一種の交流を生み出している素敵な場所でした。

おじさまとはざっと15分くらいお話していたでしょうか。

お店の運営について、将来の展望について、価格設定について・・時間も忘れて話し込んでいる内にたこ焼きが出来上がり・・受け取った出来立てホヤホヤのたこ焼きは8個で340円。やすっ。

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ホンマにええのかなぁ・・と罪悪感に駆られつつ代金を支払い、おじさまとおばさまに『また来ます!』と言い残した私はたこ焼きを早く食べたい一心で再び見学場所の土手へ急ぎました。

もうそろそろ人が増えていても仕方ない時間・・・

あれ?

開始5分前になってもガラーンとした堤防。たこ焼きの包みを開けたと同時に打ち上げられた花火を観ての感想は『ココって穴場???』

茣蓙(ござ)を広げ、お待ちかねのたこ焼きを頬張りながら(むっちゃ美味しかった!)11時の方向にドンドン描かれる壮大な花火と、大会に便乗した市販の花火(第7会場まで確認出来ました)にキョロキョロ目が泳ぐ1時間。川べりは涼しくて、障害物もなく花火を観覧出来る絶好の場所なのですが・・・ただ・・・

蚊が多い(泣)。

持参した虫除けスプレーのお陰で1つ刺された程度に留まるも、スプレーはやはり喉に来ます。むせ返ります。そして長時間に亘り堤防のアスファルトに座っていると、その硬さはやはりお尻に来ます。モゾモゾします。次回は江戸川(市川)の花火に出向く予定なのですが、クッションと蚊取り線香は必須アイテムとして新たに登録されました。

これを書いている今日は7月31日。隅田川と浦安の花火も終わって、明日からは8月。夏と呼ばれる季節もあと1ヶ月ですね。

紫外線は嫌いやけど、もう少し夏を満喫せなあかんかも・・・。阪神の自力優勝が消滅したからと言って、消極的になってばかりはいられへん京むすめでした(笑)。

ナミ

ナミ

東男の父と京女の母の元、途中まではお嬢様教育を施されたお転婆ワガママ一人っ娘。京都生まれの京都育ち、27歳。自称レストランサービスコーディネーター(自分で作った職業名)。 仕事=趣味の生き方が災いしてか、度重なる縁談にも縁がなく独身。イギリスではパブでライブを、フランスでは1つ星レストランで異次元な体験を・・そして帰国後に麻布十番から葛飾を経由して現在は江戸川のほとりで暮らしています。さてさて、ここでも素敵な出来事が目白押しの予感・・・。

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