江戸の京むすめ「第1回 葛飾区アツイ町」

皆さん、初めまして。

500km離れた京の都から、やって参りました葛飾区。タイトルのフレーズはウチの相方が考え出したらしい葛飾区のキャッチコピーです。

katsushika

月並みかも知れませんが、私の中で『葛飾』と来ればそれに続くのは『柴又』。寅さん→帝釈天→佐藤蛾次郎さん・・とその連想ゲームは寅さんから離れることはなく、まして“下町”と言う場所がどんな場所なのかやなんて考えた事もありませんでした。彼と付き合い始め、初めてココ葛飾区立石に足を踏み入れたのが4月下旬。1週間ほど滞在し、後にもう1度訪れているのですが、その時には住宅地=ベッドタウンのイメージしか持つことが出来へんかったように思います。

断って置きますが、東京はこれが初めてではありません。

ウチの父は世田谷の生まれ。転勤で京都に赴任してそのまま母と結婚。今ではすっかり京都の人ですが、京言葉も関西弁も中途半端です。幼少の頃から父の実家へ遊びに行っていましたし、中学生の頃には地元から一緒に来た友達と電車で原宿だの新宿だの渋谷だのに繰り出した事もありました。そして去年の春夏には転勤で麻布へ。麻布十番に根を下ろし、六本木で毎晩遊んでいました。

そや言うても私、東京の電車(特に山手線)と地理には滅法弱いんです。山手線は外回り内回り、どっちに乗ったらええのんか訳分かりません。地理?麻布十番と六本木しか分かりません。

さらに人込みにはもっと弱いんです。10年前は喜んで買い物をしていたのに、渋谷も新宿も苦手です。ハチ公前に群がる人だかり、スクランブル交差点を渡る人の群れ・・一体どっから集まって来はったんや!?何やお祭りでもあるんか!?アカン、酔う・・吐く・・。

トーキョーと言う街を何となく知っているとは言え、今回は未だかつて体験した事のない“下町”。寅さん以外何の知識もない葛飾区。実家の京都を除けば、海外か麻布にしか住んだ事のない私にとって、この引越しもまるで海外渡航でした。かなりの不安。かなりの緊張。下町の人たちは言葉が乱暴やとか聞くしなぁ・・街に溶け込めるんかなぁ・・みんな素っ気なかったらどうしよう・・道とか聞いても「なーに言っちゃってんの?バカじゃないの?」とか言われたらどうしよう・・八百屋さんでぼったくられたらどうしよう・・。それが実際に住んでみると、まぁ・・。何から何までが新鮮で、毎日ドキドキです♪

突然ですが私の近況。今となっては生活に慣れる為の過程として良かったと思えるのですが、折り良く(?)本格的な仕事が2ヶ月半程先送り。レストランでマネージャーをやっていたであろう時間には、自転車で街を散策したり、愛する相方を想いながら(見てるか?ダーリン!)お掃除にお洗濯にお料理に、と家事に精を出しながら毎日を過ごしています。

いやぁ、ココだけの話ですけどね、これまで本格的な家事なんてやった事なかったんですよ。お料理は大好きでたまにパーティーとかも開いてましたけど、何せ実家では主に母が(お母さんありがとう)、イギリスの時はホストがいはったし、パリと前回の東京暮らしではレストラン勤務やったから食事は賄いやったし、洗濯は干しっ放しやったし(遊びに来た友達がたたんでくれたはりました)、第一掃除や言うても掃除機をパパっとかけて終わりやったし・・。

時々「もう家事なんかイヤや!」と駄々をこねる私に彼は言います。「イヤな事はせんでええ。無理せんとやれる事だけやったらええねん。」(数年関西に住んだ事のある相方は関西弁も流暢です。)
ただこの手の励ましは何処までも強気で負けず嫌いの私に点火する運びとなります。
「何をっ!?“やれる事だけ”!?んなもん私に出来へん事なんかあるかいっ(怒)。」

元々関西の人間なら誰しも関東に敵対心を持っています。また京都の人間は特に東京が嫌いです。(あくまで一般論なのでお気を悪うせんといて下さい。)つまり私も心の奥底で東京人に負けられるか!ってなしょーもない考えを持っていて・・なので「どーせオマエには出来へんのやろー。」と暗に言われている気がして無理をするなと言われれば言われる程したくなってしまうのでした。もしかして相方の魂胆にまんまと引っ掛かっているのでしょうか・・。やとしたらヤツは相当賢いです。

兎にも角にも、私は今、葛飾区にいます。

家事が本格化するに連れ、買出しで街を飛び回る機会にも恵まれるようになりました。毎日のお買い物やお散歩、そこで出会った方々や小話のネタ、そして素敵なお店の数々。これから生活と共に新たな気持ちで、私が体験したアツイ町=葛飾区の一片をご紹介差し上げて参ります。「ココに行かな葛飾は語れへん!」「このお店こそが下町や!」と言うご推薦がおありでしたら、どうぞメールを送ってやって下さい。

みなさんと一緒にこの街を、そして“まいぷれ”を広く発信して行ければと、思っています。

翔さんのエッセイが気になるナミでした。(因みにウチの水周りは完璧です(笑)。)

ナミ

ナミ

東男の父と京女の母の元、途中まではお嬢様教育を施されたお転婆ワガママ一人っ娘。京都生まれの京都育ち、27歳。自称レストランサービスコーディネーター(自分で作った職業名)。 仕事=趣味の生き方が災いしてか、度重なる縁談にも縁がなく独身。イギリスではパブでライブを、フランスでは1つ星レストランで異次元な体験を・・そして帰国後に麻布十番から葛飾を経由して現在は江戸川のほとりで暮らしています。さてさて、ここでも素敵な出来事が目白押しの予感・・・。

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