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路傍の晶 omomukiya 店主 蛭田さん

コラム

地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします

路傍の晶

第48回 「主婦だからこそ」 omomukiya 店主 蛭田さん
 およそ30年の主婦歴をもつ蛭田さんには、ある思いがあった。
「新しい食器を買いたいと思ったときに、練馬ではなかなか好みの品に出合えなかったんです。遠くまで足を延ばせば見つかるかもしれないけれど、かといって主婦が使える時間はかぎられている。それなら近所に気の利いたお店があるといいなと思いました」
そこで自ら立ち上げたのが、「omomukiya」である。2005年11月のことだ。

 白を基調とした清潔感溢れる店内には、外国製の食器から和食器、日用雑貨など、キッチン周りの商品が所狭しと並ぶ。また店舗だけではなく、ホームページでも通信販売を展開している。その多くが、蛭田さん自身が実際に使い、見た目も機能性においても気に入ったものだという。

とはいえ、品揃えのこだわりは半端ではない。たとえば80年の歴史をもつ「江戸木箸」などは、実際に職人のもとへ足を運び、作り手の思いに共感して仕入れたほどだ。

「少しずつでも、いいものを知ってもらえたらうれしいですね」彼女は笑顔を見せる。
「一見すると何気ないデザインでも、ありそうでなかなかない、飽きの来ないものが多い。売れる商品を扱うのではなく、お勧めしたいと思える品々を揃えるのがお店の基本姿勢。焦らず、ゆっくりやっていこうと思っています」

 商売っ気のない店主の思いの根底には、「主婦としての目線」が一貫して流れているようだ。自身の経験から、こう語る。
「主婦にも、台所仕事がイヤになるときはどうしてもあります。そんなとき、自分の気に入った食器がひとつでも置いてあると、やろうかなという気になれる。心が躍るような、日常がちょっと楽しくなるような気分を、お客様にも味わってもらえたらなと思います」

「omomukiya」の品が人々に与える影響は小さくない。事実、赤いポットを購入した利用者から、「テーブルの上に置いただけで元気になった」という声も寄せられている。たったひとつ日用雑貨を変えるだけで、日常の風景までもが一変するのである。

蛭田さんは言う。
「お菓子作りを趣味にしている知人もいて、お店に手作りのお菓子が並ぶこともあります。いいものを提供するという当初の姿勢を崩さず、主婦の感覚で続けたいですね」
 主婦ならではの視点を忘れない。店が醸し出すアットホームな趣は、蛭田さん自身の姿勢がつくり出していた。

取材・文◎隈元大吾

料理も好きだという蛭田さん
料理も好きだという蛭田さん

映画『かもめ食堂』でも使われていたフィンランドの「iittala」
映画『かもめ食堂』でも使われていた
フィンランドの「iittala」


環七通り沿いに構える清潔感溢れるお店
環七通り沿いに構える
清潔感溢れるお店

omomukiya
住所: 〒176-0013
練馬区豊玉中2-28-8
アクセス: 西武池袋線練馬駅
南口より徒歩14分
西武池袋線桜台駅
南口より徒歩14分
西武池袋線練馬駅より
高円寺行きに乗り、
豊玉中バス停下車
徒歩1分
電話番号: 050-5527-3379
FAX: 050-5527-3379
営業時間: 11:00〜19:00
定休日: 水・木曜


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