
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第44回 「天職」 CREAM For Hair 店主 北さん | ||||||||||
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独立のきっかけは不意に訪れた。「この店舗を使って、開業しないか」5年ほど勤めていた美容室のオーナーが店を手放すことを決め、店舗を譲り受ける話が突然、舞い込んだのである。返事のリミットはわずか2週間、しかし彼は与えられた短い時間のなかで、新たに開業することを決意した。
「正直、考える時間もないぐらいでしたよ」北さんは思わず苦笑いする。 「でも、ゆくゆくは自分の店を持ちたいと常々思っていましたし、そういう周りの後押しがあったからこそ開業に踏み込めた。いいきっかけだったと思います」 30歳を過ぎて間もなく念願の独立を果たしたが、じつは10代のころは美容の世界にさほど興味を抱いていたわけではなかったという。「母が美容室を経営していましたから、反面教師といいますか、自分が美容師になるつもりはなかった」と振り返る。 しかし、血は争えないというべきか。母とおなじく美容の星の下に生まれついたのだろう、高校を卒業すると、知人の薦めも手伝い、美容学校へと進む。「資格だけは取っておこう」という当初の軽い気持ちも、いつしか美容界にのめり込み、取り組む姿勢も次第に変わっていった。 「やってみたら、おもしろかったんですよ」と、北さんは屈託なく笑う。 「イメージに捉われることなく、学べば学ぶほど自分のなかに入ってきて、どんどん楽しさを感じました。美容師の仕事って毎回、おなじ作業をしているように見えるかもしれませんが、実際はおなじではありません。ひとによって髪質も頭の形も違いますから、どうスタイリングするかをその都度、考える。それが楽しいんです。その分、難しいし、もちろん苦労もありますが、やり遂げたときの達成感がある。いま思えば、美容師になりたいと長年、思い詰めるよりも、僕にとってはよかったのかもしれませんね」 独立してからの日々は慌ただしかった。雇われる側から雇う身となり、経営者の苦労を知った。また自分がトップに立って切り盛りする以上、以前の店との違いを利用者にアピールしなければならない。おなじ場所にありながら店が生まれ変わったというイメージを根付かせるため、毎月のようにキャンペーンを張った。スタイリングだけでなく髪の健康にも気を配り、夜9時まで営業するなどユーザー本位のサービスに力を注ぐ。 北さんは言う。 「お客様との信頼関係を築くことが基本です。そして信頼していただくために、僕たちの技術がある。お客様にとってよりよい環境をつくり、いい仕事を続けて、ゆくゆくはお店を増やすことができたらいいですね」 「クリーム」の色は着実に、練馬に定着しつつある。思いがけずに訪れた独立から約2年、北さんの思いはさらに膨らんでいるようだ。 取材・文◎隈元大吾 |
![]() 北さんは髪に関するアドバイスにも 余念がない ![]() グリーンを基調とする店内に 気分も安らぐ ![]() |
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CREAM For Hair
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