
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第27回 zattaya *雑多屋* 店長 塩向さん | ||||||||||
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不思議な縁を感じていた。 雑貨店との出合いは、およそ2年前に遡る。ちょうど勤めていた職場を辞め、ウェブデザインの学校に通っている頃だった。「空き店舗の企画設計をやってくれないか」彼女のもとに、こんな依頼が舞い込んだのである。 もともと工業デザインを学んでいた。初めて就職した会社でも、建築模型に関わり、多少図面の知識がある。かつての経験、そしてひととの繋がりが、人生の新しい扉を開いた。 依頼を受け編み出した企画は、レンタルボックスの手作り雑貨店だった。つまり手作りの作品を扱う作家にスペースを間貸しして、委託販売を行なうシステムである。当初から、「物件のつぎの用途が決まるまで」という期限があったため、仕入れのコストが掛からず在庫余りもないレンタルボックスは、妙案だったといえるだろう。 しかし担う役割は、店舗の企画設計に留まらなかった。運営も任されたのである。 「独立心なんて、とくになかったんですけどね」塩向さんは、思わず苦笑いを浮かべる。 「最初は空き物件をいかに有効利用するかを考えて、企画を立てただけでした。でも実際にお店が始まると、人手が足りなかった。結局、知人や友人、家族の力を借りながら、私がお店に立つことになったんです」 雑貨店の運営は、もちろん初めての経験だった。だがこの出来事が、彼女にかつて味わったことのない喜びをもたらす。「常連になってくれたり、お客さんが実際に商品を使ってくれている姿を目にすることがうれしかった」期間限定で店を始めて約一年、終わりを予感し始めた去年の秋口には、「雑貨店を続けよう」と心に決めていた。 新たな自分の城は、オーナーがじつはおなじ学校の出身だったというひょんな縁も手伝って、地元である大泉学園に求めた。「雑多屋」の名が示すとおり、アジアン系を軸に置きつつ多種多様な商品を自らセレクトし、取り揃える。バリに詳しい知人やいろいろな紹介を経て伝が拡がり、仕入れ先もさまざまだ。もちろん以前の店を切り盛りしている頃に知り合った作家との繋がりも続いており、一角には手作り雑貨のコーナーが設けられている。 昨年の暮れにオープンして、丸半年が経った。 「月末になると頭が痛いですよ」という嘆き節とは裏腹に、その表情は笑顔に満ちている。 「毎週来てくださる常連さんもできて、すごくありがたいです。お店を経営する大変さはありますけど、毎日がとても楽しい」 さまざまな縁が今日までを導き、支えてくれた。そして地元で始めた雑貨店でも、塩向さんはまた新たな縁を紡いでいる。 取材・文◎隈元大吾 http://www.scn-net.ne.jp/~jps/ |
![]() * 店長の塩向さん * ![]() * 多種多様な品が並ぶ店内 * ![]() * 手作り雑貨のコーナー * |
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zattaya *雑多屋*
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