
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第25回 整体とリラックス療法 らっくハウス 院長 片山さん | ||||||||||
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片山さんの今日までの道のりはじつにユニークだ。 長年、呉服店を営んでいた。しかし高価な品ゆえ、日に幾重も売れるものではない。景気にも左右される。どうすれば売り上げがあがるか、片山さんは日々、頭を抱えていた。 あるとき、展示会に足を運んでくれた来訪者に対し、その場でマッサージを行なうことを思いついた。もちろん無料のサービスである。これが思わぬ効果をもたらした。 「着物をいろいろ見て回ると、疲れも当然溜まってくる。そんなお客さんのために始めたサービスが受けて、販売促進に繋がったんですよ」 あたかも“おまけ”のような意味合いに聞こえるが、付け焼刃ではない。呉服業の傍らで整体や指圧を学んでいた彼の施術は本物だった。以来、好評を博し、展示会のみならず通常の営業でもサービスを継続した。 さらに活動は店内に留まらない。マッサージの効果が評判を呼び、東京都生涯学習センターの講師に都から任命された。この出来事を契機にテレビ出演や健康雑誌への寄稿、また「リラックス健康法」という本も上梓し、各地で講演も行なった。 「心理状態をうまく利用すると、治療に大きな効果が生まれるんですよ」と、片山さんはタネを明かす。 「体が不自由になると、『動かない』と自分で決め付けて、知らぬ間に硬直状態に陥ってしまう。そこで暗示をかけてリラックスさせることによって、体が動くようになるわけです。集中力の高い方にはとくに効果がありますね」 自ら編み出した「暗示と治療のセット」という方法によって、これまでにさまざまな患者を治してきた。脳梗塞で寝たきりになった知人は、マッサージを数回行なって歩けるまでに回復した。歩行が困難だった患者が、ゲートボールを楽しめるようになったこともあるという。「信じきると動けるようになる」片山さんは断言する。 テレビ出演や講演など幅広い活動を続けながら、片山さんは呉服店の店舗に治療院を併設、本格的にマッサージを行なうようになった。そして5年ほど呉服業とマッサージという二足の草鞋を履いたのち、店を畳んで「らっくハウス」を立ち上げたのがいまから4年前、2002年のことである。 店には腰痛や肩こり、神経痛、捻挫、不眠など、さまざまな症状を抱えた患者が訪れる。高齢のため、近年はほかの活動を減らし、休みなく治療に専念している。 「人生の定年が近いので焦っています。これからも続けますよ」快活に笑いながら、片山さんは訪れる患者に日々、マッサージを施す。大正生まれの御年80歳、まだ当分、自身のからだを心配する必要はなさそうだ。 取材・文◎隈元大吾 http://www.scn-net.ne.jp/~jps/ |
![]() * 院長の片山さん * ![]() * 効果的なマッサージ * ![]() * 症状に合わせたメニュー * |
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