
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第15回 沖縄物産の店 てだこ 店主 五十嵐さん | ||||||||||||
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三線の音色に誘われるまま軒をくぐると、さまざまな食材や酒、化粧品、工芸品などがずらりと並ぶ。すべて沖縄から仕入れたものだ。迎え入れてくれる沖縄物産の店「てだこ」の五十嵐さんは、「人気のある商品と、あまり見かけないけどお勧めしたい品を織り交ぜています」といって微笑った。
沖縄で「太陽の子」を意味するてだこは、2002年10月に浦添出身のオーナーのもとでオープンした。五十嵐さんはそれから2年後の2004年4月から働き始め、その年の10月には本格的に店を任されるようになった。「履歴書一枚で入った私に対して、オーナーが信頼してくれたことがとてもうれしかったですね。考えてみたら、会社で働いていた頃にはそんなふうに人から自分が必要とされることなんてなかった気がします」 以前はOLとして働くなかで日々、事務処理に追われた。パソコンの画面と向き合い、人と接することも少なく、またそれが普通だと思っていた。だが初めて接客業を知り、さらに沖縄の文化や人柄に触れると、それまで持っていた彼女の人生観は一変した。 「私は生まれも育ちも東京の人間。マンション暮らしで隣人の顔も知らず、街を歩いても誰にも挨拶することのない生活をずっと送ってきました。でもこの店で仕事をするようになってから、コミュニケーションの大切さを教わり、人と接する喜びを得た。沖縄のひとたちの温かさに触れて、毎日が楽しくて新鮮です」 「津梁」という言葉が沖縄にはあるそうだ。架け橋を意味するこの言葉が示すように、てだこでは、「お客様同士が仲良くなり、繋がっていく」という。そこには沖縄出身のひともいれば、そうでないひともいる。五十嵐さんと客との関係だけでなく、店に関わるすべての人々が距離を縮め、交わっていく。色んな人との出会いの場になっている店は、まるで人と人との津梁のようだ。 こうして店に集まるユーザーがさまざまであるように、てだこで扱う商品もまた幅広い。黒糖やちんすこうなどよく知られる菓子もあれば、豊富な種類の酒も置かれている。著名な作家による工芸品のほか、美容と健康に効果のある食材や飲料、また化粧品までも取り揃えている。沖縄の特色を色濃く反映する品揃えが、客足を呼んだ。 「毎日『ありがとう』といえるのが幸せ」と、五十嵐さんはいう。 「お客様に商品を買っていただいたときに必ず、お礼を言いますよね。そのようにして、一日に何度も『ありがとう』と口にできることに幸せを感じています。なぜ働くのかと問われれば、この環境にいられるのが本当に楽しいからなんです」 好きな言葉は「ユイマール」だという。沖縄で“助け合い”を意味するこの言葉を、五十嵐さんは店に訪れる人々と接しながら日々、実感している。 取材・文◎隈元大吾 http://www.scn-net.ne.jp/~jps/ |
![]() * 店長の五十嵐さん * ![]() * 中村橋にあるお店 * ![]() * 沖縄から仕入れた品々 * |
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沖縄物産の店 てだこ
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