
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第4回 カフェ ブルンネン 店主 水野 俊昭さん | ||||||||||||
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千川通りと豊島園通りが交差する一画に、奇抜なかたちをしたガラス張りのビルが建っている。有名デザイナーが手掛け建築雑誌にも取り上げられたこともあるこのビルの2階に、「カフェ・ブルンネン」はある。 「ブルンネン」という言葉は、ドイツ語で「泉」を指す。名付親は店主の妻だ。ブルーを好む夫妻の趣味も相俟って、店内は壁紙から椅子、食器、ロゴ、小物に至るまで水色を基調とし、一面のガラスや高い天井とともに心地よい開放感を演出している。 30年ちかく勤め上げた会社を辞め、このベーカリーカフェを開くことになったのは、「奥さんのおかげ」と、水野俊昭さんは笑う。 「退職したはいいけど何をやるかは決めてなかったんです。脱サラする数年前から家内がパンとケーキの教室を開いていたので、それならカフェを開いてホームメイドパンも一緒にお客さんに楽しんでもらおうと思った。私がいうのも変ですが、パンもケーキも本当に美味しいんですよ」 完全無添加の国産小麦を使用し、塩や砂糖など材料を吟味し細部にわたり気遣っている。無添加の安全性とともに味にも優れ、リピーターも多い。食器は開店をまえにドイツとイギリスへ足を運び、妻とともに揃えた逸品だ。くわえて店内は禁煙のため、客のおよそ9割が女性で、妊婦や赤ん坊を連れた方にも好まれているという。口伝てに評判は広まっていき、丸3年が経ったいまでは、練馬でも知る人ぞ知る人気店に成長した。 また、カフェとはべつに開く「アトリエ・ブルンネン」も人気を博している。別名「住宅街のパン屋さん」として知られており、焼き上げたばかりの手作りパンや焼き菓子が小さなパンヒュッテに所狭しと並ぶ。カフェとアトリエ、さらにネット販売と、ブルンネンの手作りパンは着実にその知名度を上げているのである。 ただ人気が増す一方で、潰れずにやっていければいいと、水野さんはいう。 「肩肘を張るのが好きじゃないんですよ。といって、スローライフを推奨する訳でもない。人生にはゆっくりすべきときと急がなければいけないとき、両方あると僕は思いますから。ただうちの店に入ったら、ゆっくりと過ごす時間を楽しんでもらいたいですね。パンとともに、この空間を喜んでもらえたら一番うれしい」 もともとは服飾業界に身を置いていた。店長を勤め紳士服の統括を行ない、また人事部長などの要職にも就いた。部下を従え、扱う案件も数多い。仕事は多忙を極め、約20年間暮らす練馬の風景の推移さえも記憶に残っていないほどだ。そんな水野さんが選んだ「カフェ・ブルンネン」という人生のセカンドステージは、突っ走ってきたからこそ導かれた真の意味での癒しの空間なのかもしれない。大通りに面した都会的なビルのなかに、喧騒を忘れさせる水色のオアシスを見た。 取材・文◎隈元大吾 |
![]() * 店長の水野さん * ![]() * 開放感のある店内 * ![]() * 手作りのパンと焼き菓子 * |
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カフェ ブルンネン
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