
地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします
| 第20回 酵素風呂一之江 関屋さん | ||||||||||
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店の扉をくぐると、独特な匂いが鼻に届く。ほかでもない、それが「米糠100%」の証だ。 「自然の力はすごいですよ」2006年初頭に「酵素風呂一之江」を開業した関屋さんは、米糠100%のこだわりについて語る。 「入っていただくと分かりますが、真綿に包まれるような感じで圧迫感がなく、体の芯から温まります。ポカポカして、その熱がだいたい3,4時間は持続しますね。匂いを抑えるために檜のおが屑を混ぜるところもありますが、体への浸透力を高めるためにうちでは米糠のみを使用しています」 そもそも酵素風呂というのは、体に必要な酵素を採り入れ自然治癒力を高めようとするものだ。体を芯から温めることによって血液の巡りをよくし、発汗作用を促すとともに体内の老廃物を排出する。すなわち、美容や健康促進の一助を担うわけだ。関屋さんが開業する契機となったのも、妻のしのぶさんが体質を改善するため酵素風呂に通っていたことに端を発していた。 そのしのぶさんは、自身の体験を交えながらこう振り返る。 「私はもともと冷え性で汗も出にくい体質だったんですが、酵素風呂に通うようになって血が巡っている感覚がありました。実際、肩こりがなくなり、週に一度通っていたら体調もビックリするぐらいよくなった。それで、『こんなにいいモノがあるなら皆んなに教えなくちゃ』と思って、私たちでやろうと決めたんです」 しかし、管理の面においては苦労も絶えない。「手を入れなければすぐに死ぬ」と語るとおり、米糠は一日一回かならず空気を入れなければ使い物にならなくなるという。そのため一日の仕事を終えると不要になった糠をまずは取り除き、新しい糠を入れ、適温である約65度を引き出すためにあらためて撹拌する。季節によっては含ませる水分の量にも気を揉まなければならない。店には2人分の桶が用意されているが、ひとつにつき500キロの米糠を使っているというのだから、生半可な作業でないことは言わずもがなであろう。日々の手入れに、自分たちの体を休めている暇はない。 ただその苦労も、利用者の声を聴けばやりがいに変わるというものだ。実際、肩こりや腰痛が緩和されたり、アトピーの悩みが改善されたりと、これまでに届いた喜びの声は枚挙に暇がない。利用者は総じてスッキリした顔で店を後にするそうだ。なかにはマッサージと平行して根気よく通い、子宮筋腫が快方に向かったという事例もあったという。無論すべての利用者に等しく当てはまると言えぬことは断っておかねばならないが、事実として付記しておきたい。 「米糠は生きている」そう関屋さんは語る。「皆さんに元気になってほしい」という思いを胸に、夫妻は今日も明かりの消えた扉の向こう側で、その自然の力を最大限に引き出すべく心血を注いでいる。 取材・文◎隈元大吾 |
![]() 「自然のパワーを知ってほしい」 と語る関屋さん夫妻。 ![]() 米糠は弛まぬ管理によって 約65度、水分量30%を保つ ![]() 都営新宿線一之江駅近く、 環七沿いに佇む癒しの空間 |
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酵素風呂一之江
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